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近日上映予定

  • 特集「三島由紀夫生誕百年記念」

  • 2025/11/15 ~ 2025/11/21

【特別上映】
『憂国』
▼料金(ポイント鑑賞不可・ポイント加算あり)
一般:1200円
シニア:1000円
会員:900円
大学・高校生:700円

【トーク付き上映】
▼11月15日(土)11:00 近代能楽集ノ内「葵上」上映後
ゲスト:中谷美紀さん、根岸吉太郎監督
料金:1500円均一(ポイント鑑賞不可・ポイント加算あり)

※写真・動画撮影・録音はご遠慮下さい。
なお、このイベントはシネマヴェーラ渋谷に著作権があります。

  • 上映予定作品一覧(全9本)

純白の夜
潮騒
燈台
不道徳教育講座
愛の渇き
黒蜥蝪
近代能楽集ノ内「葵上」
近代能楽集ノ内「卒塔婆小町」
憂国
  • 『純白の夜(96分/デジタル)』

  • 純白の夜(96分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:1951年
    監督:大庭秀雄
    出演:木暮実千代、森雅之、津島恵子、河津清三郎、佐田啓二、信欣三
    河津清三郎と木暮実千代のブルジョア夫妻が銀座の画廊で夫の学友(森雅之)と偶然出会う。強引に口説いてくる森の行動を夫に報告する妻。「恋のゲームだね」と余裕の夫婦だったが、焦らしていた木暮が森に惚れて立場が逆転し…。不穏な春の嵐の夜に森を求める木暮がエロチックすぎる。しかも気が付けば相手は森ではなかった⁉ 木暮の妹・津島恵子と佐田啓二の若者恋愛はそっちのけ、中年の恋狂いをこれでもかと描くメロドラマ。*冒頭10分欠落していることをご承知おきください。現時点での最長版です。
    ©1951松竹株式会社

  • 『潮騒(91分/35mm)』

  • 潮騒(91分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1954年
    監督:谷口千吉
    出演:久保明、青山京子、三船敏郎、上田吉二郎、宮桂子、加東大介、東野英治郎、小杉義男、 三戸部スエ、本間文子、沢村貞子、太刀川洋一、大前亘、宮桂子、高島稔、石井伊吉
    三島由紀夫『潮騒』の最初で、そして最も成功した映画化作品。三島の原作と同じ年に映画化されており、時代の空気が丸ごと記録されている三島お気に入りの一本。作家の中村真一郎を脚本に迎え、少年少女の初々しい恋をロマンチックかつ詩情豊かに描いた原作の魅力を見事に映像化した。青山京子の初江は唯一無二。「その火を飛び越して来い」の後、雲間が切れて光が射して二人が海岸まで駆け出して行く高揚感が心を揺さぶる。
    ©TOHO Co., Ltd.

  • 『燈台(64分/35mm)』

  • 燈台(64分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    監督:鈴木英夫
    出演:河津清三郎、津島恵子、久保明、柳川慶子、野口ふみえ、小西瑠美、野上優子、上村幸之、林剛彦、北島信、文野朋子、須賀京子
    三島の戯曲の映画化。若く美しい継母・津島恵子、彼女を密かに愛する義理の息子・久保明、何も知らない妹と父。家族が旅行に出かけた大島で、昇の思いが知られてしまう。四人それぞれの感情が揺れ動く様をスリリングに描いた心理ドラマ。ほぼ原作に忠実と言える会話劇で、鈴木英夫の演出によって緊張感が持続する。暗く冴え冴えと光る孤独な燈台のように、家族それぞれが孤独をかかえたホテルの一夜。音楽も素晴らしい。
    ©TOHO Co., Ltd.

  • 『不道徳教育講座(89分/35mm)』

  • 不道徳教育講座(89分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1959年
    監督:西河克己
    出演:大坂志郎、長門裕之、筑波久子、月丘夢路、柳沢真一、岡田真澄、信欣三、清水まゆみ
    出所したヤクザが謹厳実直な役人と入れ替わり(大坂志郎二役)、赴任先の地方都市に騒動を巻き起こすコメディ。大人気随筆をオリジナル脚本で映画化した作品で、舞台化・ドラマ化もされた。55年体制から60年安保にいたる日本社会の偽善と平和主義への毒としての軽薄と偽悪。三島由紀夫本人が冒頭とラストで語るモノローグが感慨深い。「人間誰しも長生きしてえからな」。
    ©日活

  • 『愛の渇き(99分/35mm)』

  • 愛の渇き(99分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1967年
    監督:蔵原惟繕
    出演:中村伸郎、浅丘ルリ子、山内明、楠侑子、小園蓉子、志波順香、岩間隆之、石立鉄男、紅千登世
    夫の死後も婚家に住み、いつしか義父と関係をもつようになった浅丘ルリ子。彼女は園丁の若くたくましい肉体に惹かれ…。広い邸宅で暮す空虚な家族たちの運命が、狂おしく愛を求めるルリ子によって崩壊していく。真夏の日差しの中で義父の髭を剃る剃刀に一瞬やどる殺意、名ばかりの家族が食卓を囲む様子をシャンデリアの隙間から覗き見るショットなど、ハッとするイメージに溢れている。藤田繁矢(敏八)の脚本、間宮義雄のキレキレの映像、三島が絶賛した浅丘ルリ子の演技。三島は自作の映画化作品で『炎上』に次ぐ傑作と称賛している。
    ©日活

  • 『黒蜥蝪(87分/35mm)』

  • 黒蜥蝪(87分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1968年
    監督:深作欣二
    出演:丸山明宏、木村功、川津祐介、宇佐美淳也、松岡きっこ、西村晃、小林トシ子、丹波哲郎
    1億円の宝石「エジプトの星」をめぐる女賊・黒蜥蜴と名探偵・明智の華麗なる駆け引き。そして互いに魅かれ合う二人の行く先は!? 丸山に当て書きしたという三島の戯曲、深作、成沢、丸山が化学反応を引き起こした怪作で、今も抗いがたい魅力を放っている。タランティーノのオーレン・イシイのモデルは丸山であり、近年ではスペイン映画『マジカル・ガール』でも引用された。人間剥製コレクションの一体が三島由紀夫。
    ©1968松竹株式会社

  • 『近代能楽集ノ内「葵上」(54分/デジタル)』

  • 近代能楽集ノ内「葵上」(54分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:2013年
    監督:根岸吉太郎
    出演:中谷美紀、柄本佑、尾上紫、市川実和子
    三島由紀夫生誕90年を記念して「近代能楽集」の『葵上』を映像化した作品。フロイト心理療法を説く看護師に市川実和子、若林光(光源氏)に柄本佑、六条康子(六条御息所)に中谷美紀。生霊に取り付かれる葵(葵上)はカーテンの陰になって姿が見えない。病室だけで展開する演出により、三島の原作そのままの台詞が際立つ構成になっている。「高飛車な物言いをするとき、女はいちばん誇りをなくしているんです」と光に告白する生霊を演じる中谷が素晴らしい。
    ©日本メディアサプライ株式会社

  • 『近代能楽集ノ内「卒塔婆小町」(51分/デジタル)』

  • 近代能楽集ノ内「卒塔婆小町」(51分/デジタル) 上映スケジュール
  • 公開:2013年
    監督:根岸吉太郎
    出演:寺島しのぶ、北村有起哉、西牟田恵、石橋けい、鈴木省吾、野村亮、佐藤恒治
    三島由紀夫生誕90年を記念して「近代能楽集」の『卒塔婆小町』を映像化した作品。夜の公園に集まる恋人たちを邪魔する老婆。それを咎める詩人に、老婆は「自分は今でも美人だ」と80年前のことを語り始める。小町の元に百夜通って思いを遂げようとする深町少将は、願望を叶えてしまうことに虚しさを感じていた。美とは何か、美を手に入れるとは何か、欲望充足は情熱を失うことと同義ではないか。昔も現代も変わらない人間の業に迫る。20歳と99歳の小町を演じる寺島しのぶが圧巻。
    ©日本メディアサプライ株式会社

  • 『憂国(28分/35mm)』

  • 憂国(28分/35mm) 上映スケジュール
  • 公開:1966年
    監督:三島由紀夫
    出演:三島由紀夫、鶴岡淑子
    青年将校の叛乱である「二・二六事件」。叛乱将校たちは新婚の武山中尉(三島由紀夫が演じている)に声をかけなかったが、そのことによって武山に叛乱軍鎮圧の命が下されてしまう。友に銃口を向けることも、逆臣になることもできない武山は…。三島由紀夫が自らの短編小説をもとに監督、主演した作品。能舞台に見立てて作られたセット、ワーグナーの音楽、全編サイレント(字幕のみ)。異様に生々しい切腹シーンが際立っているが、全体的にはアート映画の趣がある。三島の死後にポジフィルムは全て破棄され、平岡家に保存されていた唯一のネガフィルムからプリントされた35mmでの上映。

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