近日上映予定
「伝説のカルト映画館 大井武蔵野館の6392日」刊行記念 大井武蔵野館になってみた!
2024/05/25 ~ 2024/06/14
▼6月2日(日) 14:30『ヘアピン・サーカス』上映後トークショー
ゲスト:細谷隆広さん(元支配人)、小野善太郎さん(元支配人)、荒島晃宏さん(映写技師)、太田和彦さん(大井武蔵野館ファン代表)
司会:下村健さん
※1300円均一(ポイント鑑賞不可)
上映予定作品一覧(全21本)
『剣光桜吹雪』
『まらそん侍』
『怪談色ざんげ 狂恋女師匠』
『人魚昇天』
『ママおうちが燃えてるの』
『情無用の罠』
『江梨子』
『豚と金魚』
『若い仲間たち うちら祇園の舞妓はん』
『魚河岸の旋風娘』
『君も出世ができる』
『パンチ野郎』
『高校生番長』
『喜劇 頑張れ!日本男児』
『君は海を見たか』
『ヘアピン・サーカス』
『俺の血は他人の血』
『女獄門帖 引き裂かれた尼僧』
『ボクのおやじとぼく』
『日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群』
-
『春秋一刀流(74分/16mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1939年
監督:丸根賛太郎
出演:片岡千恵蔵、沢村国太郎、河部五郎、市川小文治、原健作、香川良介、田村邦男、志村喬、仁礼功太郎、浅野象二郎、轟夕起子
雇われ用心棒の片岡千恵蔵が、仕事をさぼりながら、次々に気楽な仲間ができてゆく楽しさ。そろそろ身を固めるかと言い出したとき不覚をとってしまう哀れさ。ひとり残った千恵蔵は「運命だ」とつぶやき刀をとる。監督第一作にして伊丹万作、山中貞雄に匹敵する傑作。絶対見逃すな。(解説:太田和彦)
©日活
-
『剣光桜吹雪(99分/デジタル)』
- 上映スケジュール
-
公開:1941年
監督:菅沼完二
出演:嵐寛寿郎、河部五郎、香川良介、遠山満、磯川勝彦、仁礼功太郎、片岡市女蔵、春日清、葉山富之輔、浮田勝三郎、若松文男、島田照夫
田沼意次の悪政への庶民の怨嗟の声が高まる中、一派を討つため松平外記(アラカン)が城に送りこまれるが…。女の舞を見せる、源氏物語を読ませる等の将軍バカ殿化計画のくだらなさに脱力。一方でアラカンへのイジメが陰湿なため、ラストのカタルシスが凄い。禁酒を貫いてきたアラカンの父が、耐えに耐えた息子の決意の出立に盃をかわすシーンは胸アツ。
©日活
-
『まらそん侍(90分/16mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1956年
監督:森一生
出演:勝新太郎、瑳峨三智子、三田登喜子、夏目俊二、トニー谷、益田キートン、大泉滉、旭輝子、清川玉枝、千葉登四男、真風圭子
藩の恒例徒競走にライバル若侍二人は、家老の美人娘を争って走り出すが、勝新に惚れる町娘は先回りして駕籠に乗せるなど余計なお世話。桑畑の中を若侍が駆けるのどかさにドタバタがからむ。同時にゴールインした二人を前に殿は…。職人監督・森一生の明朗ユーモア時代劇。(解説:太田和彦)
©KADOKAWA1956
-
『怪談色ざんげ 狂恋女師匠(101分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1957年
監督:倉橋良介
出演:水原真知子、北上弥太郎、名和宏、日守新一、雪代敬子、田崎潤、紫千代、尾上菊太郎、瑳峨三智子、万代峰子、高山裕子、森美樹、桂小金治、花菱アチャコ
踊りの師匠おせんは豪商の後添いを断る男嫌いだが、弟の仇と知らず盗人の宗次郎に惚れてしまう。豪商に取り入りたい仁蔵はおせんの顔に熱湯をかけ…。女を食い物にする色悪に名和宏、非情な悪党・仁蔵に田崎潤。瑳峨三智子や森美樹の他、柳家金語郎、桂小金治、花菱アチャコが出演している。
©1957松竹株式会社
-
『人魚昇天(66分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1958年
監督:田口哲
出演:三橋達也、泉京子、田代百合子、河津清三郎、内田良平
敗戦直後の瀬戸内。三橋達也は網本の娘との婚礼に向かう船上にいた。そのとき女の声が聴こえ、海中から現れた泉京子が三橋を浚って消える。やがて、海を荒らしまわる海賊船「人魚号」に2人の姿が…。女同士のキャット・ファイト、9割方ビキニ姿の泉など、後期新東宝テイストに溢れた松竹作品。原作者の火野葦平自ら語る結末も強引なカルト作。
©1958松竹株式会社
-
『ママおうちが燃えてるの(85分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1961年
監督:川頭義郎
出演:淡島千景、倍賞千恵子、鰐淵晴子、吉田輝雄
6人の子供がありながら“性格の不一致”で離婚した淡島。初めて就職して仕事と子供の世話に追われる中、病死する子、マッチ遊びで火事を起こす子など、一家に悲しい出来事が降りかかるが…。淡島千景(今年は生誕100年!)が生活苦を恐れず離婚し、自立して働き、子どもと共に成長していくママを生き生きと演じる。
©1961松竹株式会社
-
『情無用の罠(80分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1961年
監督:福田純
出演:佐藤允、中谷一郎、水野久美、浜美枝、平田昭彦、中丸忠雄、田中邦衛
ムショ帰りの佐藤允が惚れた名前も知らないコールガール(水野久美)。殺人者に仕立て上げられた佐藤のアリバイを証明できるのは彼女だけだが…。 警察も真相に気づきはじめる中、佐藤は女の居所を探る。佐藤と水野を執拗に追う黒手袋の男(田中邦衛)の不気味さも光るスタイリッシュ・サスペンス。果たして真犯人は誰だ!?
©TOHO CO., LTD.
-
『江梨子(74分/16mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1962年
監督:木村恵吾
出演:橋幸夫、三条魔子、船越英二、岩崎加根子、村田知栄子、倉田マユミ、緑愛子、渚まゆみ、大谷邦雄、浦辺粂子
旧家の息子・茂(橋幸夫)が孤児の江梨子を好きになったのを懸念し、江梨子を遠ざける母と姉。なれぬ土地で病に倒れた江梨子は一人ぼっちで世を去った。身分違いの純愛を描き、「当時の暮らしぶりがきめ細かく描かれている」と評された一作。相手役の三条魔子は映画のヒットにより「三条江梨子」と改名した。
©KADOKAWA1962
-
『豚と金魚(93分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1962年
監督:川崎徹広
出演:藤木孝、若林映子、上原謙、飯田蝶子、草笛光子、沢村貞子、トニー谷
藤木孝主演の歌謡映画で、永六輔と中村八大コンビによるヒット曲を歌うシーンが売り。だが主役より、売れない作家・上原謙と沢村貞子夫婦、宿敵同士の飯田蝶子とトニー谷、心配になる露出度の若林映子とシックな草笛光子姉妹の魅力が勝ってしまう。沢村が「キッスで殺せ」を読んでいたり、豚の鳴き声をオナラと間違えたり、クスっと笑えるギャグ満載の快作。
©TOHO CO., LTD.
-
『若い仲間たち うちら祇園の舞妓はん(93分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1963年
監督:佐伯幸三
出演:ザ・ピーナッツ、園井啓介、中尾ミエ、園まり、田辺靖雄、伊東ゆかり、乙羽信子、島崎雪子、浜美枝、上原謙、清水将夫
祇園を舞台にしたザ・ピーナッツ主演作で三人娘も登場。もちろん歌やミュージカル・シーンが多数挿入される。脇を固めるのは乙羽信子、島崎雪子、浜美枝、上原謙、清水将夫らベテラン勢。祇園の因習に苦しむ若者という現代的テーマの作品でもあり、女の自立に対する世代間格差も浮き彫りになる。
©TOHO CO., LTD.
-
『魚河岸の旋風娘(83分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1963年
監督:堀内真直
出演:弘田三枝子、津川雅彦、勝呂誉、牧紀子、仲宗根美樹、伴淳三郎、千秋実、杉浦直樹、浪花千栄子、由利徹、南利明
河岸の魚屋の伴淳と千秋実は犬猿の仲。ところが子供同士が恋をして…。ヒロイン弘田三枝子や仲宗根美樹の歌、河岸でのダンスなどミュージカル要素あり。脇の津川雅彦、杉浦直樹、浪花千栄子に加えて豪華喜劇人も勢ぞろい、おまけに本物の時津風部屋も登場する豪華な一本。ヨガ講師・由利徹(通訳・南利明)に爆笑しない人間がいるだろうか!?
©1963松竹株式会社
-
『君も出世ができる(100分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1964年
監督:須川栄三
出演:フランキー堺、高島忠夫、雪村いづみ、有島一郎、浜美枝、中尾ミエ、益田喜頓
出世のために奮闘するサラリーマンのフランキーとオットリ君の高島。二人が働く旅行代理店に合理主義者な社長の娘・雪村いづみがアメリカから帰国し…。『タクラマカン』『アメリカでは』などゴキゲンな歌に彩られ、飲み屋では無責任なあのお方と夢の共演。大勢のサラリーマンたちが夜の銀座で日頃の鬱憤を大爆発させるダンスシーンは圧巻!
©TOHO CO., LTD.
-
『パンチ野郎(85分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1966年
監督:岩内克己
出演:黒沢年男、内田裕也、和久田龍、星由里子、松本めぐみ、砂塚秀夫、沢井桂子
ロバート・キャパを目指す黒沢年男はアフリカ密航に失敗し…。音楽、車、ファッション、インテリア…オシャレでモダンでイカしてる東京のエネルギーが弾ける日産自動車協賛の一作。ポマード・キメキメ髪型のナンパ・レーサー内田裕也(「興奮しちゃったらしいぞ」が口癖)が最高!友人役の和久田は慶応在学中に平凡パンチ・東宝共催スカウトに黒沢とともに合格したが、本作が唯一の出演作になった。
©TOHO CO., LTD.
-
『高校生番長(83分/16mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1970年
監督:帯盛迪彦
出演:南美川洋子、八並映子、成瀬亜紀子、三笠すみれ、笠原玲子、篠田三郎、小倉一郎、別府正英、若倉慶、関幸四郎、小野川公三郎、山本一彦、稲妻竜二
主演の南美川洋子、八並映子、小倉一郎、そして抜擢された篠田三郎出演の「高校生番長」シリーズ第一作。普通部と夜間部の対立と恋愛という筋を狙ったらしいが、陰毛、生殖器などの言葉が頻出し、謎の笑いが込み上げる大映末期の奇天烈青春映画。深刻な事態も起こるのだが、ラストの脱力決戦で何となくうやむやに!?
©KADOKAWA1970
-
『喜劇 頑張れ!日本男児(83分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1970年
監督:石田勝心
出演:藤岡琢也、小沢昭一、白川由美、大矢茂、野坂昭如、高橋紀子、春川ますみ
弱小CM会社社長の藤岡琢也は、戦後パンパンのヒモをやっていた。ある日、妻が米国人夫婦を招待し、藤岡は何とか彼らを満足させようと東奔西走する。鬼畜米英から一転、アメリカ万歳になった世代の悲哀を描いた野坂昭如の原作「アメリカひじき」は「火垂るの墓」と共に直木賞を受賞した。野坂は「火垂るの墓」の兄が生き残った姿が藤岡であると述べている。
©TOHO CO., LTD.
-
『君は海を見たか(90分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1971年
監督:井上芳夫
出演:天知茂、山本善郎、中山仁、内藤武敏、寺田路恵、阪口美奈子、中村伸郎 、炎三四郎、中田勉
5歳で母を亡くした小学生が不治の病になる。ワーカホリックの父・天知茂は育児を妹に任せきりだったが、息子が余命3カ月と知らされ…。仕事を辞め息子と最後の日々を過ごす天知の後悔の念が切々と描かれる。どんな時代も子供は賢いが、大人は手遅れになって初めて大切なことに気づくのだ。倉本聰の医療ドラマの先駆け的作品。
©KADOKAWA1971
-
『ヘアピン・サーカス(84分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1972年
監督:西村潔
出演:見崎清志、江夏夕子、笠井紀美子、戸部夕子、睦五郎、館信秀
マカオのグランプリでライバルを死なせたカーレーサー見崎は、以来レース界から姿を消した。ある日、見崎は高速道路で相手を挑発して事故に追いやる若者達に出会うが、そのリーダーは教習所の教え子・江夏夕子だった。ハイウェイ・レースに命を燃やす彼女にスピードの恐ろしさを伝えるが…。若者達の反撥と焦燥が闇の中のハイウェイで加速する!
©TOHO CO., LTD.
-
『俺の血は他人の血(91分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1974年
監督:舛田利雄
出演:火野正平、奈美悦子、那智わたる、フランキー堺、中谷一郎、安部徹、青木義朗、小松方正
ある新興都市でヤクザの抗争が勃発するが…。幼い頃にマフィアの親分から輸血されたことから超人的な力を手に入れた火野が「エスクレメントオ!」と絶叫し、怒りのパワーで組織の壊滅を謀る。火野正平映画デビュー作品にして、筒井康隆原作の初映画化作品。過激なバイオレンスを舛田利雄が楽しそうに演出している。
©1974松竹株式会社
-
『女獄門帖 引き裂かれた尼僧(69分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1977年
監督:牧口雄二
出演:田島はるか、ひろみ麻耶、芹田かおり、藤ひろ子、佐藤美鈴、成瀬正、小林稔侍、志賀勝、汐路章、佐藤蛾次郎、片桐竜次、野口貴史、笹木俊志、五十嵐義弘、内村レナ、折口亜矢
女郎屋を飛び出した女が逃げ込んだ尼寺は男を憎む尼たちの殺人寺だった!? エログロとポップの融合を成し遂げた牧口監督の傑作で、インスパイアされたという『悪魔のいけにえ』に勝るとも劣らない素晴らしさ。アヘンを吸いまくる尼さん、炎の中から飛び出すミイラ、骨にしゃぶりつく志賀勝の姿を目に焼き付けよ!
©東映
-
『ボクのおやじとぼく(90分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1983年
監督:中原俊
出演:夏木勲、東山明美、三條美紀、飛高政幸、葛西円、志喜屋文、渡辺誠、花澤徳衛
仕事とお酒とカラオケが好きな植木職人のとうちゃんが新居を建てると言い出した。資金源の小判の入った壺を探す小学5年生のボクは…。姉と弟が壷の中で見つけた親の秘密を軸に、大人と子供の世界と絆を生き生きと描く。園芸場のそばの岩場で走り回る子供たち、崖から転落するトラックなど撮影が素晴らしい。
©日活
-
『日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群(109分/35mm)』
- 上映スケジュール
-
公開:1988年
監督:大林宣彦
出演:竹内力、三浦友和、南果歩、永島敏行
大林宣彦監督の尾道ものの一作で、過去を引きずって生きている人々のお伽噺。12コマ撮影、張りぼてのセット、くどいセリフ、監督のナレーション、変な衣装、エリーゼのために…。可愛らしい竹内力とゴツイ三浦友和の「俺たちってなんか悲しい」という言葉が反響し、観客は否応なく監督のノスタルジーに巻き込まれてしまう。
©1988フィルムリンク・インターナショナル
新着情報
一覧を見る- 2024/09/17
- 特集「生誕100年 スタイリッシュ石井輝男」トークショーと舞台挨拶のお知らせ
- 2024/09/06
- 「チラシ送付あり会員」料金改定のお知らせ
- 2024/08/22
- 「ショットとは何か 歴史編」刊行記念 映画 ショット 歴史
- 2024/08/14
- 特集「カメラの両側で… アイダ・ルピノレトロスペクティブ」トークショーのお知らせ
- 2024/08/12
- 特集「家族たちの戦争」上映素材について
- 2024/07/13
- 特集「『ショットとは何か 歴史編』刊行記念 映画 ショット 歴史」特別講義のお知らせ
- 2024/06/24
- 特集「生誕百年記念 シネアスト安部公房」トークショーのお知らせ
- 2024/06/21
- 特集「家族たちの戦争」トークショーのお知らせ
アクセス
〒150-0044
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703
東京都渋谷区円山町1‐5
KINOHAUS(キノハウス) 4F
03-3461-7703